石炭火力への依存を強める日本―遠のく脱炭素化―

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石炭火力への依存を強める日本―遠のく脱炭素化―

エネルギー転換は、再生可能エネルギーを軸にクリーンエネルギーを競う新たな時代の幕開けを意味する。まずは、石炭から二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない天然ガスにシフトする「低炭素化」そして「脱石炭」へ、さらに長期的には、再生可能エネルギー(以下、「再生エネ」)への移行など、「脱炭素化」の実現に向け、欧米諸国歩は着々と歩を進めている。こうした流れに対する日本の立ち遅れは否めない。

2015 年以降、原子力発電所の再稼働が順次始まっているが、依然、高効率の石炭火力を導入する方針に変わりはない。エネルギーシステムの構造や仕組みを抜本的に変えていかなければ、日本は「恒久的」に石炭火力と原発に頼らざるをえない。電力網だけに依存した太陽光や風力発電などの再生エネの利用拡大には限界がある。2018 年 7 月には、再生エネを「主力電源」にするとの方針が示されたが、現行のままでは掛け声倒れに終わりかねない。

本書では、①日本の電力業界の現状と見通し、②エネルギーシステムの構造的な課題、③今後注目される新エネルギー、という 3 つの視点から考察し、それに基づいて将来の見通しについても触れたい。

 

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